Africa想い出部屋

おまけ

シンガポールにて

シンガポールのナイト・サファリ。
オープンして間無しの94年秋に行くことができた。

さすがに人気で、園内巡回トラムには順番待ちの長い列ができていた。幸い私たちのすぐ前で満員になり止められたので、これで次のトラムの一番前に乗れる!と喜んだのもつかの間。入れ替わった整理員が、一番後ろの車両に乗れと言う。


「いやよ。一番前に乗りたいわ」と言っても、「後ろの方がよく見えるし、案内も良く聞こえる」とのたまう。ともかく下手な英語で必死で抗議、首尾良く一番前に座った。


案の定、ガイドは私のすぐ前に、それもこちら向きで座るではないか!
アフリカ系の動物のことでちょっと質問をしたのがきっかけで話し始め、野生のボンゴを見たことがあると言ったことで話が弾み、それからは案内どころではない。

「あぁ、いつかアフリカに行きたいなぁ!」と夢見る瞳で話しかけてくる。
「右、キリンです。左、トラです」なんとも素っ気ない案内だけで、あとは私としゃべっていました。

あのトラム、日本人の家族はうちだけだったと思うけれど、世界のみなさんごめんなさい。