ザンジバル・旅の心得
旅行中は誰でも、束縛から解放されたい、 羽目を外したいと思うものです。
いや、束縛から逃れるため、羽目を外すために旅に出るのだという人もいるでしょう。
でも、私たちが訪れる土地は、そこで人々が暮らしている土地だということを忘れてはいけないと思います。
その土地の人々は、先祖代々その土地の風俗習慣を守り続けているのです。
だから、旅行者がそれを踏みにじったり軽んじたりすることは許されません。
イスラムの人が多数を占めるザンジバルでは、女性の服装などにも注意が必要です。
ケニャの海岸地方もほぼ同じです。
「お金を払って来ているんだ!」という意識ではなく「お邪魔させていただいてる」という思いで、土地の人たちの習慣や考えに敬意を払い、楽しい旅の想い出を作ってください。
ザンジバル DOとDON'T
- ビーチや通りの物売りから珍しい貝殻やウミガメの甲羅、サンゴなどを買わないでください。
それらは絶滅の危機にある海洋生物を採取したものです。それらを買い求めることは、ザンジバルの海洋動物相の破壊を奨励することになります。 ビキニ、ミニスカート、露出度の高い服装でストーンタウンやそのほかのタウン、村などを歩き回ってはいけません。
イスラム教の教義に沿った慎ましやかな服装が、旅行者にも要求されます。女性は肩を露出せず、膝まであるスカートやパンツを着用してください。男性は、上半身裸で歩いてはいけません。- ビーチでトップレスになってはいけません。
観光客用ビーチでのビキニや水着の着用は、漁師や海草採りの人たちが近くにいなければ、差し支えありません。 - 夜遅くまたは早朝に、ビーチや人気のない場所を歩くときは十分に注意してください。
- ビーチに貴重品を持ち込むのはやめましょう。また、夜中の一人歩きもしないでください。
- 無免許のビーチボーイから、ツアーや交通手段の斡旋を受けないでください。
彼らの行為は違法であり、信頼できません。定評のある旅行業者か政府公認のガイドを利用してください。 - ストーンタウンのシャンガニ通り近辺での恐喝やその他の出来事・事件は観光委員会に報告してください。
The Commission of Tourism: PO.Box 1410, Zanzibar. - ラマダン月にイスラム教徒が断食しているとき、通りや公共の場で飲食するのは不行儀の極みだと考えられていることを覚えておいてください。
- 人々や民家の写真を撮る前には、忘れずに許可を取ってください。
- ザンジバルがイスラム社会であることを忘れてはいけません。
島内での飲酒は認められていますが、酔っぱらうという行為が寛容に受け入れられることはなく、ほとんどの人は不躾で不愉快なことと考えています。 - 物乞いを奨励することにつながるので、子どもたちにお金を与えないでください。
郷に入りては
ザンジバルで貰ったフリーペーパーに書かれていた DO'S AND DONT'S を訳しました。
言われてみれば納得の事柄なのですが、ついつい気がつかずにミスしてしまいそうな事柄もいくつかあがっています。
観光地ですから、目くじらを立てて文句を言ってくる人は稀でしょうが、ひんしゅくを買わない身支度と振る舞いは必要ですね。
そういえば、昔、ダレサラームのバハリ・ビーチ・ホテルのプライベート・ビーチで白人女性がトップレスになり、夫が驚いて「すぐにポリスが来るよ。ダメだって知らないんだろうけれど、捕まるよ」と言いました。
確かにすぐに制服の警官が二人来て、女性は連行されました。
セイシェルズで初めてトップレスの女性を見たとき(30年以上も前)も相当驚いたけれど、連行されていく方がもっと驚いたかも。