Africa想い出部屋

Tamutamu (タムタム)

東アフリカのお菓子

アラブ風、インド風、イギリスをはじめとするヨーロッパ風。
東アフリカには様々なお菓子、甘いものが存在します。

"お菓子" や "甘いもの" を表す タムタム は、甘いやおいしいを意味する tamu が二つ重なった言葉です。

スィムスィム・ビスケット

材料; 白ごま 150g
三温糖 大さじ 6
塩 ひとつまみ
お湯 大さじ 2
作り方; オーブンを約190度に熱しておく。
オーブン・シートを敷いた天板にゴマを平らにして入れ、うっすらきつね色になるまで、約15分ほど焼く。
ボールに砂糖と塩を入れ、熱湯を加えてなめらかになるまで混ぜる。
ゴマを加えて混ぜ合わせる。
オーブン・シートに移し、ヘラやスプーンの背を使って平らにのばす。
冷蔵庫で一晩寝かす。
好みの大きさに切り分ける。
トピック; ゴマの代わりに、ピーナツやアーモンド・ダイスを使っても美味しくできあがります。
お年寄りにも喜ばれるお菓子です。
レシピそのものは大変簡単ですが、オーブンや熱湯を使うので小さなお子さんだけでつくるのはさけてください。
特に、ペースト状のもので火傷すると大変です。

アイスクリーム・ヤ・パイパイ

材料; パパイヤ(ペースト状のもの) カップ 1と1/4
クリーム カップ 1と1/4
砂糖 75g
作り方; パパイヤに砂糖を加えてよく混ぜる。
クリームを加えてさらによく混ぜる。
フタのできる容器に移し冷凍庫で凍らせるが、途中取り出して何度かかき混ぜて空気を含ませるようにする。
好みの堅さに凍ったらできあがり。
トピック; パパイヤはよく熟れたものを裏ごしして用いる。
食感を残したい場合はフード・プロセッサーやブレンダーでつぶしてもよい。
柔らかい仕上がりにするためにゼラチンを加えるという手もある。

スコーンズィ

材料; 薄力粉 250g
卵 1
ミルク 250cc
砂糖 25g
ベーキング・パウダー 小さじ 1
塩 ひとつまみ
油 適量
蜂蜜 適量
作り方; 薄力粉とベーキング・パウダーを合わせてふるっておいた中へ塩、砂糖、卵、ミルクを加え、なめらかになるように混ぜ合わせる。
油を薄く油を引いたフライパンに大さじ1杯ほどずつを落とし、焼く。
表面に気泡が浮いてきたら裏返して焼く。
焼き上がりに蜂蜜を添える。
トピック; スコーンのレシピには、オーブンを使うものなど各種ありますがこのフライパンで焼くものはもっとも手軽です。
蜂蜜の代わりにバター、ジャム、クリームチーズなど好みのものを添えても美味しいですし、ママレードもよく合います。
ミルクをサワーミルクに変えたり、ヨーグルト少々を加えてもとても美味しく焼き上がります。
砂糖をぐっと控え塩を増やし、粒こしょうを荒く砕いたものを混ぜて焼けば美味しいおつまみができあがります。あればクミン・シードや
キャラウェイ・シードなどを混ぜて焼いてください。
スパイス類の代わりにカリッと炒めたベーコンのみじん切りを入れるのもお薦めです。おつまみ風のレシピの時には薄力粉の代わりに全粒粉にするともっと美味しいです。

タムタム好きの独り言

日本のように、お菓子をほめるのに「甘くなくて美味しい!」なんていう国は、珍しい部類に入るのではないでしょうか。
初めての海外旅行でアメリカへ行ったとき、サンフランシスコの有名チョコレート店へわざわざ出かけて買ってきましたが、食べてみたら虫歯にしみるほど甘かった。(;>_<;)

インドなどアジアのお菓子もじゅうぶん甘いですね。
だって、お菓子は甘くて当たり前というか、甘いものが欲しいからお菓子を食べるんですものね。それを「甘くなくて美味しい」なんて・・・
甘みというのは、究極の贅沢ではないかと思います。

東アフリカの人たちは、インドやアラブのお菓子は無論ですが、ヨーロッパ、特にイギリス風のお菓子、スコーンやクリーム・カラメル(カスタード・プディング)など、大好きです。
クッキーもイギリスと同じくビスケット(スワヒリ語では ビスクーティ)と呼びます。こんなところにも「旧宗主国の陰」を感じます。

スーパーに行けば、チョコレート、キャンディー、アイスクリーム、チューインガム、何でも売っています。いろんな色や形のキャンディーやビスケットがガラスの器に入っていて、好きなものを好きなだけ、バイキング・スタイルのように取って計ってもらって買うコーナーも、大きなスーパーにはあります。
そのバイキングお菓子の中に、入れ歯のデザインのキャンディーを見つけたときにはびっくりしました。食べ過ぎたら入れ歯になるよというブラック・ユーモアでしょうか。(爆)

ナショナル・パークへ動物を見に行くとロッジに泊まりますが、特にランチはブッフェ、いわゆるバイキング・スタイルのことが多いのですが、デザートにほぼ必ずと言っていいほど出てくるのがクリーム・カラメル、フルーツ・ゼリー、フルーツ・サラダ。それ以外にも何種類ものケーキが並べられ、さながらデザート・ブッフェの様相です。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))

特に私が好きなのはアバディーア・カントリークラブのデザート! たくさん種類があって、美味しくって、遠くまで来た甲斐があったぁ、なんて思ってしまいます。

ナイロビのアパートメントにいるときのデザートは、以前はたいていフルーツ・サラダか私が焼いたケーキだったのですが、2003年に連れ合いが、今まで食わず嫌いだったクリーム・カラメルにはまってしまい、焼き方を教えたらなおはまってしまい、三日にあげず焼いていました。六人前ぐらいの大きな型で焼くのですが、なんとそれを二人で半分こして食べてしまうという愚かな行為にふけっていました。