Africa想い出部屋

空港編-2

アラブの某国際空港にて

2009年5月初め、ナイロビからの帰りのこと。

ナイロビ出発が間近に迫ったときに飛び込んできた新型インフルエンザのニュース。
留守宅の母親にマスクを買うように指示した上に、ネットで高機能マスクの注文もした。
これで留守宅の備えはできたが、帰りの道中はどうなるだろう。。。
心配する連れ合いには「乗り継ぎの空港で買うから大丈夫よ」と言ったものの、不安。。。
空港内のお薬屋さんで、きっと買えるよね。たぶん。。。

さぁ、いよいよ帰国日。
乗り継ぎのアラブの某空港について驚いた。空港スタッフのほとんどがマスク着用ではないか!
(゜ロ゜;)エェッ!?? それほど広がってるの?

ビジネス・クラスのラウンジのある建物に入ってすぐにスタッフに「マスクはどこで売っていますか?」と尋ねたら「売っていません」というお返事。
そんなぁ。だって、あなたたち、あなた自身も、してるじゃないの!と言いたかったが言葉が出てこない。

とりあえずラウンジに入き、もう一度受付の男性スタッフに尋ねると;
「マスクは売っていません。アメリカ線の乗客にのみ無料で配布しているのです。あなたは大阪行きだから心配ないですよ」
いや、私、心配なんですけれど (・・*)ゞ

ラウンジに入り、往きに知り合った女性スタッフを探した。彼女とならスワヒリ語で話せるから、もう少し詳しく聞けるかもしれない。しかし、運悪く彼女はオフだった。
でも、別なケニャ人の女性スタッフがいたのでその人に尋ねたら;
「マスクは売ってないんですよ。でも、出発ゲートで必要な人に配っているから尋ねてみたら?」「アメリカ線じゃなくってもくれるかしら?」と私。
「頼めばくれるんじゃないかしら。 心配でしようがないって」

その女性スタッフが持ってきてくれたお茶とケーキを楽しんだり、ネットしたり、いつも通りシャワーしたりして過ごし、いよいよ出発の時間。

搭乗ゲートに行くと、私が乗る便の受付は東南アジア系の人だった。わぁ、これじゃ頼めないよ。
見回すと、一つおいて隣のカウンターにケニャ人らしきスタッフがいる。どう見てもキクユの人だ。ラッキー! 突撃!

「すみません、スワヒリ語話しますか?」とこれは英語で。
「はい! 」とスワヒリ語が返ってきた 。.:♪*:・'(*⌒―⌒*))) スペシャルスマイル
「よかったぁ!」と言ったら、「何か困ったことでもあったんですか?」と聞いてくれる。
「困りごとって、一番の困りごとは私が英語ができないってことなのよ」 と言うと大笑いして「何でも手伝いますよ」と言ってくれる。

マスクは売ってないって言われたんだけれど、どうしても欲しいんです。ラウンジのケニャ人スタッフから搭乗ゲートで配っているから尋ねなさいと言われたんですが、私の搭乗ゲートにはスワヒリ語を話せそうな人が見あたらなくって。あなたを見かけたのでお願いしようと思ってここまで来たんです。

「あぁ、そんなことですか。いいですよ。持ってきますよ。1枚でいいですか?」
同じ便に乗ってた母子連れの日本人の分も貰ってあげようと、「ごめんなさい、四人連れなの」
「じゃぁここで待っててください」

待つほどもなく戻ってきた彼はマスクを4枚持ってきてくれました。
Oh, asante sana, bwana. Umenisaidia sana, nakushukuru mno. と丁寧にお礼を述べました。が、、、

そのマスク、個包装じゃなくむき出しのものだったんです。
それを手袋もしていない手でつかんでくるのって、別な意味で心配じゃないですか? (^_-)-☆


助かりました!

でも、冗談はおいて、とても嬉しかったです。

関空に到着したときは、空港スタッフがマスク着用していたのはもちろん、TVカメラが入国審査場よりも奥にまで入ってきてたりしていました。むろんマスク着用で。
物々しいというか、パニック映画でも見ているような、ふしぎな気分でした。

空港内のお店ではマスクは品切れとか話している人もいたので、途中でもらえてよかったです。

でも、でも、日本の空港で、スタッフから個包装じゃないマスクを素手で渡されたら、ほとんどの乗客が苦情を言うでしょうね。
たぶん、私も (^_-)-☆


あら、あら! マスクを持ったこの手。
制服の色でどこのエアーか判ってしまうかも。

by nyamburra@確信犯