スワヒリ語教室

Pa-, Ku-, M-クラス

Pa-, Ku-, M-クラス

場所を表す名詞クラス

pa-、ku-、m-クラスは特別なクラスです。
このクラスに属する単語としては 「mahali」 「pahali」 のみになります。

「mwahali」 というのは「mahali」 の複数形で、古いスワヒリ語でのみ使われていましたが、今はほとんど用いられることはありません。

場所を示す指示代名詞、所有格、および場所を示す熟語がこのクラスの活用に従います。


mahali と pahali
mahali と pahali には差があります。
mahaliは、境界が明確でない、或いは漠然とした、広い場所を表します。
pahaliは、認識できる狭い場所を表します。

例えばどこに住んでいるか尋ねられたとき、「ナイロビ」と答えることが出来ます。
けれどナイロビは大都市で多くの地域があります。
彼はその中のひとつの地域に住んでいるというわけです。
その地域を仮にウエスト・ランドとしましょう。
この場合の「ナイロビ全体」は mahali に相当します。
そして、ウエスト・ランドは pahali にあたります。

接辞 pa- を用いて述べる場合
pa- を用いて述べる場合、話者はその(明確な)場所に関して話しているわけですからpahali を用いて述べることになります。

接辞 ku- を用いて述べる場合
ku-の場合は、明確でない或いは漠然とした場所に関して述べるので mahali と共に用いることになります。

接辞 m- を用いて述べる場合
m- は内部に関しての記述になります。
pahali 明確な場所の中、mahali 漠然とした場所の中、両方に対して用いることが出来ます。

センテンス例
pahali palipofyekwa ni hapa 開墾された場所はここです
sijui mahali kunakozungumziwa 話題に上っている場所は知りません
mahali humo mote mlijaa watu その場所の中は人で一杯です
通常ひとつのセンテンスのなかで接辞が混在することはありません。
またこのクラスには複数形の接辞等はありませんが、複数の場所について述べることが出来ます。

場所を示す語で、このクラスの活用に従うもの
単語・熟語例
hapa / hapo / pale ここ/そこ/あそこ
penye / kwenye / mwenye ~のある場所/~のある場所/~のある中
udani ya ~の中
katika sehemu fulani 或る場所の中
-ni ~の中

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