Mama Afrika

私流ヒマつぶし

編み物やレザークラフトなど、趣味が多い方なので
「趣味について書いて」と頼まれて書いたものです。

まさかスワヒリ語をやっていますなんてことを書くとは、編集委員さんは思ってなかったかも (^o^)ハハハ

私流ヒマつぶし - 80年3月発行社内報より

悪友どもに、趣味づくりの名人と罵られるぐらい、なににでも首を突っ込む私の目下のヒマつぶしは、スワヒリ語の独習である。
昨年の春、ケニヤ旅行を思い立った私は、石橋も鉄橋もたたいて渡ろうと、予習おさおさ怠りなかった。
そんな時、スワヒリ会話の本を手に入れた。
コントロールの効かない性格の私は、そうだサファリのガイドやドライバーと直接話をしようと決心してしまった。愛用のテレコを酷使しての単語の暗記、文法、簡単なフレーズの暗唱。食事の時にもテキストから目をはなさず、友人からの電話にもスワヒリで応答する始末。石の上にも半年、TVの映画から聞こえてくるスワヒリ語の単語も、少しは理解できるようになった。
こうなると女は度胸とケニヤ大使館に電話をかける。二度、三度挑戦するが、口をつくのは日本語ばかり。それでも気をとりなおして、野生の王国で話をするのを目標に、またまた勉強。
奮励努力のかいもなく、急病で旅行計画はお流れ。高熱の故か、怠惰の故か、せっかく覚えた単語も大半は明晰な頭脳から消え失せた。
今、旅行計画再開。毎日30分の勉強も再開。「どの鳥も自分の羽根で飛ぶ」
スワヒリのなんとも励みになることわざを心の糧に、今日もせっせとヒマをつぶしている。
私が、友人の尊敬の的になっていない事は言うまでもない。


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